借入金・金銭債権を現物出資して資本金に転換する方法

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借入金・金銭債権を現物出資して資本金に転換する方法

株式会社,有限会社の借入金を,資本金に転換する手続のことを, デット・エクイティ・スワップ(DES)と云います。



 これは,会社法の施行により規制が大幅に緩和された,現物出資制度の中の 一つです。


 具体的には,借入金(債務)を,株式(エクイティ)に,転換(スワップ)することです。


 これは,新たに金銭,財産などの出資を必要とせず,資本金の額の増額ができ る手段の一つです。


 これにより,会社の借入金は,純資産(資本金・資本準備
金)に振り替えられることになり,借入金(債務)が資本になり
自己資本比率がアップする効果を得ることができます。


 この方法を利用する場合の会社の状況は,


 中小企業の株主であり代表取締役でもある「オーナー社長」個人が,短期の運 転資金として,会社へ金銭を貸付けて,会社はこれを短期借入金として借り入れ る「金銭消費貸借契約」が存在する財務状況にあることです。

 ※短期借入金(1年未満で返済する金銭の借入れ債務の勘定科目)

 また,この借入金の弁済の時期が既に到来している状況であることです。


 例えば,

 資本金の額が300万円,発行済み株式300株の会社(株式会社でも有限会社 でもOK)が,オーナー社長から,運転資金を借入れて,反復継続した返済と借入 れを繰り返しているうちに,蓄積された負債が200万円存在することになったとしましょう。

 また,この蓄積された負債の200万円の借入金は,弁済の時期が既に到来し ている状況にあります。


1.オーナー社長(Aさん)は,この200万円の金銭債権を,会社へ現物出資しま す。

2.会社は,200万円の金銭債権の現物出資を受入れ,その全額を資本金の額 に組み入れます。

3.会社は,オーナー社長(Aさん)に対し,200株の募集株式を割り当てます。

4.この会社は,現物出資による募集株式の発行により,資本金の額を増加を果 たすことになり,資本金の額が500万円,発行済み株式500株の会社になりま す。

5.この一連の手続により,会社は,オーナー社長(Aさん)の金銭債権は現物出 資したために,会社へ引き渡され,会社は債権及び債務が同一人に帰属した状 態となった(混同)ため金銭債務が消滅します。

6.貸借対照表上では,借入金(負債)が200万円減って,純資産の資本金の額 が200万円増加しますので,会社の自己資本比率がアップします。
 これは,会社の経営・財務体質を改善したことにもなるのです。

<参照ページ>
会社設立 代行 in 福岡−借入金・金銭債権を現物出資して資本金に転換する方法

 500万円以下の現物出資現在では,現物出資する金銭債権の価額が,500万 円以下であれば,出資を受ける会社の代表取締役が出 資を受けたことの証明をおこなうことによって,資本金に することができます。

 例えば,この方法で1000万円増資したい時は,500万円の金銭債権の現 物出資の手続を2回おこなえば,その煩雑な手続を回避して,500万円以下の 簡易な手続によって,1000万円の資本金の額の増加を実現することができま す。


 金銭出資の際に必要な,出資金が振込まれたことを証明するための,銀行の 通帳のコピーを払い込み証明書に添付する必要もありません。
 ※それに代わる弁済期が到来している「短期借入金」の残高が判る総勘定元帳のコピーを添付す る必要はあります。